【プラムソニックマニアックス！0002】
■ゲスト：松前公高【電脳マニアックス！0002 2004.02.10出演】
■コメンテーター：プラムソニック
yk：プラムソニックマニアックスぅ〜。
結羽：第二回〜？
yk：はい第二回です！。ということで、今日は何と松前公高さんにお越しいただきました。
全員：よろしくお願いします〜。
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結羽：えとぉ〜・・最初に松前さんとやっちゃんが、どう出会ったかを聞きたいです。 松前：最初は彼がまだ姫路に住んでた時にメールをくれて、デモを聞かせてもらったりして。しっかりした作品だったんで「じゃぁ東京出て来たら？」という話になって・・・。それからの付き合いですね・・何年ですか？ yk：もう７年とかでしょうか・・・。 松前：え！そんなになりますか！？（笑） 結羽：7年すごい〜！ 松前：でもやっぱり自分の道は自分で切り開いていかないとね。僕が何かしてあげたみたいになると一生僕に頭を下げなきゃいけないし、音楽の世界なんて個人が自由にやるのが楽しい訳だから、そういう意味では何も世話はしてないです！たまに酒につきあってもらってるだけなんです（笑） yk：お世話になっております（笑）  |
| 〜雑談などを挟んで〜 結羽：「あなたはキツネ」を聞かせていただいたんですが、すごい色んな音がいっぱい詰まってて、オモチャ箱みたい〜って・・ 松前：オモチャ箱をひっくり返したようなっていうような言われ方はよくしますね（笑） 結羽：もう、タイトルをパッと見た時に「あっ、なにこれ面白い〜〜！」って。タイトルが普通の曲っぽく無くてぇ・・。 松前：そうそう・・そうですねぇ。 結羽：それで、一枚に５０何曲とか入ってたり、１分無い曲とかもあるじゃないですか。え〜どんなのだろうって聴いてみて、聴こえてくる音とあのタイトルから想像する映像が凄く面白かったです！ 松前：ありがとうございます（笑） |
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yk：僕は最初、キツネ４とかのテクノっぽいというか、曲の構成が分かりやすいものから聴くと良いかな？と思ったんですけど、意外と結羽は１とか２が好きだと言っていました。 松前：そうなんだ。 結羽：特に２が・・ 全員：（笑 yk：波長に合うのかな（笑） 松前：あれはねぇ、タネ明かしをすると全部未完成の曲ばかりなんですよ。でもカセットテープとかで置いておくとどんどん劣化しちゃうから、せっかくデジタルで自分達でCDが焼けるような時代になったわけだし、97年頃に自分の為に注文して作ってもらいました。 yk、結羽：へぇ〜〜 松前：だからあんまり売る気もなくて（笑）というか、恥ずかしいからね。あれは20歳くらいの頃の作品だから。"１"には中学〜高校生頃のやつとかも入ってますからね。 yk、結羽：わぁ〜〜〜。 |
| 松前：あ！あと僕は子供の時に百貨店の断面図を書くのが大好きだったんですよ。 結羽：ヒャッカテン・・？ 松前：百貨店をこうバッと割ったような図で、何階にはパン売り場があって、ここにエレベーターがあってとか・・ものすご〜く細かい断面図・・ほら、ウォーリーを探せみたいな。 結羽：ああ〜〜っ！！！ 松前：ああいう感じで細かい百貨店の断面図なんですよ（笑） 全員：なるほど（笑） 松前：それを、何階建てにしようかとか、どれだけ横にのびているかとか、新館を・・とかそういうものすごく細かい図を書いてて（笑）そういうものの延長で細かい音楽がぐちゃぐちゃに繋がってる感じ。なんか忙しいのが好きなんだよね（笑）それだけで別に難しいコンセプトがあるわけではないんです。 |
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yk：自分も含めて、十代くらいの時はやっぱりみんな流行りものとかのコピーバンドなどをとりあえずやってみようというような流れがあると思うんですが、それとはまるで違うああいった音楽は一体どこから沸いてくるもんなんだろうか？という部分に驚いたのですが。 松前：いや、中学の時とかはコピーしましたよ（笑） yk：そうなんですか！？ 松前：エアロスミスとか、ディープパープルとか。 yk：ああ〜なるほどぉ。 松前：中学の時はプログレとかいろいろ聴いていて、プログレの延長でクラフトワークとかタンジェリンドリームなどを聴くようになって、そうすると「あ、オレでもできるかもしれない」とか思いますよね？プログレだと演奏が難しいから「弾けない」って思うんだろうけど、テクノだったら「こんなのただ音符こうやって並べただけじゃん」と思っちゃう人は多いよね。実際にはものすごい深い世界があるし、あそこまで最小限の要素で音楽を構成することはものすごく難しいんですけど、でも素人耳で聴くと「できるんじゃないか」と思っちゃいますよね。だから、これだったら別にコピーじゃなくても、ここの音符こうやって変えてこんな感じであとは100回位繰り返して・・「これはオレの曲だ」って（笑） 全員：（笑） |
| 松前：そうして作るようになったのと、あとはローランドのシンセサイザーテープコンテストというのがあったんで、それに応募しようと思ってオリジナルを作ったりもしました。 yk：ああ〜・・・。 松前：あとは練習嫌いだったから、コピーするよりは自分の曲だったらどう弾いてもそれはそれで良いってことになりますよね？（笑）間違いじゃないわけですから。 yk：なるほど・・でも、それにしてもその発想が独特というか・・ 松前：そうかなぁ？ yk：僕は19歳くらいの頃にその"あなたはキツネ"を聴かせていただいて「な・・なんだこれは！」と。単純にベースがあって、ドラムがあってという世界じゃない・・というか、CDにも過去の作品をコラージュしたとあったので、「最初からこういう発想で音楽をする人が居るのか・・」と思いまして。 松前：でも、その後いろいろ現代音楽とかミニマルミュージックとか聴いたら別に普通だってわかったでしょ？ yk：あ、そうかもしれませんねぇ。 松前：そういうものが歴史的にあったということがわかれば全然ね。ミュージックコンクレートみたいに昔オープンテープを切り貼りしてた時代があったわけだから、そういうのを僕も少しやって、それが波形でできるようになったらそれはそれは便利だから「ガンガンやるぞ」と思って、何秒単位でガーっと切り張りして・・みたいなことをやって・・楽しいでしょ？なんかそういうの。 全員：（笑） |
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yk：では、この辺りで"最近のトピック"と言いますか、ものすごくマニアックなことでも大丈夫なコーナーなんですが、例えば最近お気に入りの機材などありますか？ 松前：それシンセサイザーの話とかでも良いの？ yk：そうですね！是非。 松前：シンセサイザーだとやっぱり、今日も使いますけどKORGのレガシーコレクションというやつが素晴らしいですね。すごい良くできてます。最初MS-20のソフトシンセが出ると聞いたときはあのパッチングまでは無理だろうと思ってたんですよ。 yk：はい。 松前：そしたら、ほぼ完璧にできるようになっていて。MS-20で使っているいろんなワザがあるんですけど、それを試してみたら全部再現できたんでちょっとビックリしましたね。 yk：そうなんですよね。音のあの枯れた感じとかもホントにあのMS-20の・・・ 松前：良い感じですよね。あとPOLY-6もすごくよくできてますよ。あの甘い感じがすごくでています。アンサンブルも気持ちいい。 |
| yk：なるほど〜。他にイベントやリリースなどのご予定はありますか？ 松前：SST-BANDという90年前後にやっていたセガのゲームミュージックを演奏するバンドがあったんですけど、そのベスト版が昨年出まして（笑）あとは2月18日にファミコン20周年アルバムが発売されます。 yk：間もなくですね！ 松前：そうですね。任天堂公認でサイトロンディスクから発売されます。任天堂のゲームミュージックをいろんなゲームミュージックコンポーザーやアレンジャーが１曲づつアレンジ、リミックスするという内容で、僕はロボットっていうハードウェアが昔あったんですが、その曲をやってます。 yk：資料によると曲名はブロックセット/ジャイロセットと書かれていますね。 松前：そうそう。そのロボットを制御するソフトが２種類あって、ロボットがぐぃ〜って動いてコマを回したりね、ブロック持って乗っけたりするやつなんですが。 yk：またマニアックなところを・・（笑） 松前：（笑）その曲をアレンジしました。 結羽：へぇ〜・・（笑） yk：ありましたねぇ（笑）なんかファミリーベーシックとかのシリーズで。 松前：そうそう・・ははは（笑）。マリオとかドンキーコングは誰かやるだろうと思ったんで、こういうところでも変なことをやろうと思いまして。 yk：ものすごく松前さんらしい選曲だと思いました（笑） 松前：ロボットにはモーターが入ってるんだけど、そのモーターの音を録音したりもして。それをちょうど"あなたはキツネ"の１とか２みたいにぐちゃぐちゃにコラージュして。 結羽：ふぅ〜〜ん（興味津々） yk：ホ・・ホンモノの音をですか？？（笑） 松前：本物のモーターの音を録りましたよ。 yk：なんてマニアックな・・（笑） 松前：動き方によって微妙にモーターの音が違うんですよ（笑） yk：（爆笑）それも全部ですか？ 松前：そう。全部録りましたよ（笑） |
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yk：なるほど〜〜！発売を楽しみにしております。あと、イベントなどありましたら・・。 松前：ちょうど１回目にこのインタビューに出演された・・・ yk：はい。SOYUZ PROJECTさんですね。 松前：SOYUZ PROJECTのメンバーとはもうかなり前からの知り合いで、以前はイベントとか一緒にやったりしていたんです。そのSOYUZ PROJECTのアルバム発売記念のライヴが2月22日にあるんですがそれに僕も出演します。 yk：なるほど。 松前：あとは、さっきお話ししたKORGのレガシーコレクションのデモをするイベントが楽器店でいくつかありますね。 yk：なるほどぉ。 |
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yk：では、最後にこの電脳マニアックスのお話なのですが、 |
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■ゲスト：松前公高【電脳マニアックス！0002 2004.02.10出演】
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